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今を仰ぐひまわり

心も頭も、感じるままに。そのままに。

父へ。

私はブログに胸の内を明かすと、モヤモヤやしがみついていたものがクリアになる気がします。

今まで生い立ちを書くのは、過去を見せ物にしているようで抵抗があったけど、私は自分の過去に押し殺してきた感情があるので、どうか解放させて下さい。

今日は父の事を書きます。

読んでいて不快になる方もいるかもしれません。
誰にも言ったことのない言葉を、誰にも言わない代わりに、ここに書かせて下さい。


父は物心ついた頃から家にいませんでした。
単身赴任…と後から言う様になりましたが、
出稼ぎの様な、だけど何をしているのかわからない人でした。仕事はしていた様ですが、家にお金は全然ありませんでした。
家にいるのは、年に数日の人でした。


背が高くてあまり怒らない父を2、3歳の頃にとても好きだった記憶があります。
父が家に帰ってきた時は、とても嬉しかったです。

一度だけ、参観日に数分来た事を覚えています。

正直父に関しては『よくわからない』が1番強い印象です。
何が本当か、どこまでが嘘か全くわからない。
ただ、大事な人を大事に出来ない。
自分でも自分を持て余してしまっている、そんな人に感じます。

私から見て、それだけ彼は『逃げ』と『その場しのぎ』が多い人でした。
それに気がついてきたのは、私が中1の時に、彼が地元に拠点を戻し、毎日生活を共にするようになってからでした。

その時はいつもより長い帰省だったので『なんでこんなに長くいるの?』と聞いてから知りました。

隠さずに言うと、『父親』という感覚があまりありません。
楽しかった記憶も色々あるけれど、逆にそれが大人になった私を迷わせました。

私も母も、どれだけの金額を父に渡したでしょうか。
母は、父は借金返済の為に一生懸命働いている、と言っていたけど、丸々ひと月、朝から晩まで働いて、お給料が7000円とはどんな仕事でしょうか。

彼は本当に仕事をしていたのでしょうか。
お給料は少ないながら出てはいたので、仕事自体は行っていたと思いますが、営業と言っていたその間に、彼は本当に営業をしていたのでしょうか。
あれだけの時間働いていると言っていて、借金が膨らむのはなぜだったのでしょうか。

この数年でわかった事ですが、彼は兄との口論で、パチンコで食ってんだ!と漏らしたそうです。
営業言い、パチンコにばかり行っているようでした。
それがいつからかはわかりませんが、彼が戻ってきてから頻繁に、仕事中の父から家に電話がくるようになり、急に入り用になったから、何千円でもいいから無いか?と言われ、母が遠くの駅まで持っていったり、急いで振り込みに行ったりしたのを不思議に思っていました。

彼は恐ろしいほど、無意識に周りを巻き込んでゆく人でした。

母は父を立てる人だったので、『父親とは』の様な教育を受けました。
家族の為に一生懸命働いてくれてるんだから、大黒柱なんだから、物知りなんだから。

父親とは立派な尊敬すべき存在で、彼の努力によって生きてゆけるんだから、感謝をしなければならない、そう教わりながら育ちました。

辛そうな母を助けたい気持ちと、自分の中に膨らむ自己否定感。
そして父親に対してのこの教えで、私はがんじがらめになりました。

『父さんも辛いんだから、文句を言ってはいけない』
『父さんは家の犠牲になってるんだから、我慢しなきゃいけない』
『努力してもどうにもならないんだから、責めてはいけない』
『苦しんでるから疑ってはいけない』
『ここまで育ててくれたんだから、感謝しなきゃいけない』

16歳から働きに出て、何度も何度もお金を渡しても、それが返ってこなくても、返せないことすら自分で言わなくても、彼が失踪しても、家族が夜逃げになっても、自殺未遂して叔母から連絡を受けても、私は、父も辛いのにごめんね、と泣きながら謝ったりもしました。

今、父は安定するチャンスを棒に振り、途方に暮れています。
安定する事が出来たのに、し始めていたのに、破滅的な振る舞いで自らを谷底に落としました。

自分を肯定する前の私なら、悩み、苦しみ、助けなければいけない義務感と、なぜこんな風にばかりなるのかという怒りの間で、それでも見限れずに助けてしまっていたと思います。
毎度の『悪いな』の一言に、気が狂いそうな怒りを、自分の手で握り潰しながら。


先日、彼が困り果てている所まで行きました。母も兄も一緒に暮らしていて、3人とも負の連鎖から抜け出せずにいました。


父はどこかで期待していたと思います。
いつも私がお金を工面してきたから。

私は目の前で、何にも助けるつもりはない。
そんな力も私にはない。あっても寄りかかられるだけだから、何もしない。
あなた達の人生を、私が背負う事は出来ないと伝えました。

自分の人生が滅茶苦茶な事を、誰かのせいにして生きて行くのはもうやめようと言いました。

自分のせいでこんな自分になったんじゃなくても、原因や犯人を探しても見つからないよと言いました。

彼も幼い頃から傷つき続け、迷い過ぎている人です。

そんなに簡単じゃないのは、私もわかっています。

だけど一度助けると、骨の髄まで喰らい尽くされる。
何もかも持っていかれる。
私には絶対に守りたいものがある。
それまでぐっちゃぐちゃにされる。
不幸の波はどんどん広がってしまう。
彼にそんなつもりはなくても。

もう憎みたくない。恨みたくない。
父のせいにしたくない。

そして何より、私は彼を好きになりたい。
父親なんだと実感を持ちたい。

それがわかった時に、憎しみだけじゃない自分に安心しました。

そして、だから彼を切り離しました。

母よりももっと自尊心の低い人です。
弱い弱い、弱い人です。
誰かが自分の犠牲になってくれている、その事実で自分の存在を確認している様な人です。
そしてまた、自分を落してゆく人です。

誰も助けられません。
母も父を助けられません。
ただ1人、父だけが彼を救い出せます。

彼が、助かりたいと望みます様に。
諦めだけで人生が終わりませんように。
幸せになりたいと、願いますように。
願っていいんだと、思えますように。

私はあなたを助けないけれど、
いつかどこかで、どんな形でも、心からの幸せを感じてくれる事があればいいなと願っています。


他人の様な娘でごめんなさい。

今、この瞬間、あなたを愛しているとは言えないです。

だけど間違いなく、あなたと母がいて私がいる。
あの家に生まれてこの人生があったからこそ、今の私がいる。

その事実に、本当に感謝をしています。
私という生命を、この世に送り出すきっかけになってくれて、ありがとうございます。

私は私で良かった。
今、私はそう思えています。


長い文章をここまで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

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